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神永 敦嗣; 堀川 豊彦*; 中村 博文; 磯部 兼嗣; 東島 智; 新井 貴; 宮 直之; 田辺 哲朗*
Proceedings of 20th IEEE/NPSS Symposium on Fusion Engineering (SOFE 2003), p.144 - 147, 2003/00
炭素タイルを使用した核融合炉では、真空容器の中に蓄積するトリチウムは重大な問題のうちの一つである。この問題解決には、大型トカマク装置の第一壁からのトリチウム除去特性を理解する必要がある。このため、大型トカマク装置であるJT-60において排出ガスを分析するために真空排気設備に測定装置を設置した。トリチウムの測定は、電離箱とバブラで測定した。排出ガス中のガス種の測定は、ガスクロマトグラフと残留ガス分析計を使用して行った。実験放電,He-TDCとHe-GDCの時に行った初期の測定結果では、実験で生成されたトリチウムの約8%が真空排気設備から排出されている。また、ガス種の測定では、グロー放電の作動ガスをH, HeとArガスに変えて行った時に分析を行った。この時、炭化水素の排出が大きかったのはHを使用したグロー放電であった。
柳澤 宏司; 中島 健; 大野 秋男; 三好 慶典
Journal of Nuclear Science and Technology, 39(7), p.800 - 803, 2002/07
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Nuclear Science & Technology)過渡臨界実験装置(TRACY)における反応度投入出力バースト実験における出力履歴の評価のために、熱外中性子検出用の遮蔽体系について光子遮蔽能力を評価した。連続エネルギーモンテカルロコードにより、三種類の遮蔽体系について検出器位置での光子照射線量率と中性子検出率を計算した。計算結果より、中心からポリエチエン,カドミウム板,鉛の順番で遮蔽体系を構成した場合には、カドミウムの中性子捕獲線を効果的に遮蔽できないことがわかった。また、この捕獲線は熱中性子の反応によって生じるため、熱中性子の検出時間遅れと同様に捕獲線が時間遅れを伴って影響する可能性があることが示された。この問題を解決するために、カドミウムを遮蔽体系の外側に配置し、その内側にポリエチレン,鉛を配置した遮蔽体系を提案し、カドミウムの捕獲線を大きく低減できることを示した。また、提案した遮蔽体系では中性子検出感度もまた増加することが示され、TRACYの出力履歴評価のための熱外中性子検出器の遮蔽として有効であることがわかった。
柳澤 宏司; 大野 秋男
Journal of Nuclear Science and Technology, 39(6), p.597 - 602, 2002/06
被引用回数:2 パーセンタイル:17.03(Nuclear Science & Technology)線及び熱中性子検出器を用いた組合せ法を、過渡臨界実験装置(TRACY)の反応度投入による出力バースト実験時の出力履歴の正確な評価に新たに適用した。初期バースト時には、短いバースト持続時間内の実際の出力履歴を正確にトレース可能であることから、出力履歴は高速応答線電離箱によって測定した。初期バースト後は核分裂生成物からの遅発線の寄与により線電離箱は適用できないため、高濃縮ウランのマイクロ核分裂電離箱を出力履歴の測定に用いた。今回の方法により、1.50から2.93$の反応度投入による実験について出力履歴を評価した。この結果、マイクロ核分裂電離箱のみを用いた従来の方法によるピーク出力及び出力ピークまでの積分出力は、今回の評価結果に対してそれぞれ最大40%,30%過小評価することが明らかになった。モンテカルロ法による数値シミュレーションによって、この過小評価はTRACY炉心から核分裂電離箱までの中性子の飛行時間に起因した時間遅れを考慮することによって理解できることが示された。
柳澤 宏司; 大野 秋男
Journal of Nuclear Science and Technology, 39(1), p.76 - 81, 2002/01
被引用回数:3 パーセンタイル:23.41(Nuclear Science & Technology)過渡臨界実験装置(TRACY)の水反射及び裸の体系の出力バースト実験における中性子検出時間遅れを理解するために、連続エネルギーモンテカルロコードMCNP4Bを用いて、核分裂電離箱によって検出される出力時間変化の数値シミュレーションを行った。シミュレーションによって、初期出力バーストにおいて炉心で発生した出力は裸体系よりも水反射体系のほうが早く検出されることがわかった。この差は、炉心タンクを取り巻く水反射体がコンクリート壁、床などの構造物に向かって飛行する中性子の遮蔽として働き、壁及び床から核分裂電離箱へ入射する中性子の検出確率を低下させ、中性子検出をより早く終了させるためであり、これにより、炉心の中性子放出から検出までの経過時間が短くなる。しかし、水反射体系と裸体系の遅れ時間の差は小さく、約1ms以内であった。遅れ時間の差による逆炉周期の違いも小さいため、フィードバック反応度の評価には大きく影響しないと考えられる。
柳澤 宏司; 大野 秋男
Journal of Nuclear Science and Technology, 38(9), p.804 - 806, 2001/09
被引用回数:2 パーセンタイル:19.66(Nuclear Science & Technology)反応度の投入によって生じる過渡的な出力を正確に測定するためには、出力測定に用いる検出器の時間応答によって生じる遅れを考慮する必要がある。時間応答は、炉心から検出器までの中性子の飛行時間及びコンクリート壁等による中性子の熱化に依存するため、TRACY炉室内での核分裂検出器の位置により時間遅れが大きく変わることが予想される。このため、モンテカルロコードを用いた計算によって時間遅れの検出器位置依存性を評価した。この結果、TRACY炉室内では、炉心タンク表面から100cm以上離れると時間遅れによる相対出力が大きく変化し、相対出力及びフィードバック反応度の評価に与える可能性があることが確認された。また、時間遅れに関する補正をしないで、正確な相対出力を測定するためには、核分裂検出器を炉心タンクから10cm以内に設置する必要があることが示された。
柳澤 宏司; 大野 秋男; 小川 和彦; 會澤 栄寿; 横山 光隆*
Journal of Nuclear Science and Technology, 38(8), p.591 - 599, 2001/08
被引用回数:6 パーセンタイル:44.09(Nuclear Science & Technology)反応度の投入によって生じる過渡的な出力を正確に測定するために、過渡臨界実験装置(TRACY)の初期出力バーストにおいてマイクロ核分裂電離箱による熱中性子検出の時間遅れを実験的に確認した。実験では、核分裂電離箱とともにTRACY実験用に新たに設計製作した高速応答線電離箱を用いて相対出力を測定した。実験結果として、核分裂電離箱による出力は出力上昇時において線電離箱による出力よりも約4ms遅れて観測され、この遅れ時間は出力ピーク後に拡大した。観測された時間遅れを詳しく理解するために、MCNP4Bコードを用いて時間依存の解析を行った。解析では、核分裂電離箱による中性子検出の時間応答を計算し、これを核分裂電離箱による相対出力のシミュレーションに用いた。解析の結果、シミュレーションによる出力は、測定された出力と良好な一致を示し、核分裂電離箱の時間応答によって、観測された時間遅れが完全に理解できることが確認された。この時間応答を用いることによって、核分裂電離箱による検出の遅れ時間を初期バーストのみならず実験継続時間全体について補正することができる。
小嶋 拓治; 橘 宏行; 羽田 徳之; 金子 広久; 春山 保幸; 田中 隆一*
Radioisotopes, 50(7), p.291 - 300, 2001/07
現在、医療用具の滅菌等放射線加工処理では、広い照射場が得られるようにCo 線板状線源を用い10010,000 Gy/h程度の線量率を利用している。こうしたパノラミックな(コリメートされていない)照射場の特性や線量率範囲は、点線源を用いたコリメートされた比較的低い線量率の照射場をもつ現在の線量標準機関と異なっていることから、この分野における線量トレーサビリティをもたせることは容易でない。そこで、日本原子力研究所(原研)では、国家標準である経済産業省産業技術総合研究所(産総研)における線量率範囲も含み広い範囲520,000 Gy/hをカバーするCo 線照射場を二つの大線量用線源を用いて構築し、この照射場において平行平板型電離箱システムに基づく大線量校正技術を開発した。原研での線量校正が産総研とトレーサビリティをもつことを技術的に明らかにするため、線量率範囲10100 Gy/hオーダーの産総研で与えられた電離箱の校正結果、すなわち電流から照射線量率への換算係数は、照射場の特性のちがいに関わる補正なく、大線量率520,000Gy/hにおいても有効であることを示した。また、不確かさ2.2%(95%信頼度相当)で線量0.5 Gyを校正できることを明らかにした。
岩本 清吉; 竹内 紀男; 小野間 克行; 根本 正弘*
JAERI-Tech 2000-055, 15 Pages, 2000/09
現在、日本における標準測定機関である電子技術総合研究所では「トレーサビリティの確立」のための研究が進められ、放射能2次標準器として高気圧型電離箱システムの開発が行われている。このシステムに使用する基準線源として単純な崩壊でかつ化学的に安定な放射性核種であるホルミウムの酸化物が注目され検討対象となっている。アイソトープ開発室ではこのような背景を踏まえて今回、過去の技術開発をもとに電離箱用線源として化学的に安定な酸化ホルミウム線源の開発を行い成功した。
岡野 文範; 海野 一美*
JAERI-Tech 99-070, p.19 - 0, 1999/09
高性能トカマク開発試験装置(JFT-2M)では、プラズマ放電(約6分周期、持続時間約1秒)に伴い、高エネルギーの逃走電子がリミタ等に衝突してX線が発生する。このX線発生量を管理区域境界において許容線量以下とし、安全管理をより確実なものとする目的で、JFT-2M多チャンネルX線モニターシステムを新たに製作した。本システムは、4台の電離箱型検出器をJFT-2M装置本体の周りに配置し、X線発生量のトロイダル方向分布を把握可能とした。検出器からの出力信号は光変換され、線量計本体を経由して、パーソナルコンピュータでデータ収集・処理される。また、X線発生量が過大となった場合、それを検知してプラズマ放電を安全に停止するインターロック機能も設けた。これにより、X線の発生状況をJFT-2Mのプラズマ制御に素早く反映することができ、より確実に管理区域境界における許容線量を超えないよう管理可能となった。
高橋 史明; 吉澤 道夫; 山口 恭弘
Radioisotopes, 47(1), p.29 - 33, 1998/01
いくつかのファントムからの後方散乱線を解析し、ファントムの寸法及び材質が光子用個人線量計の校正に与える影響を考察した。後方散乱線測定は、電離箱検出器を用いて、404015cmのPMMAファントム、303015cmのPMMAファントム及び国際標準機関(ISO)から提案されている水ファントムの表面で行った。EGS4コードを使用したモンテカルロ計算を行い、測定結果との比較を行った。また、ファントム寸法及び材質が線量計校正に及ぼす影響に関して詳細な解析を計算により行った。今回の解析の結果、ISOが提案している水ファントムを校正に用いた場合、低エネルギー光子に関して得られる校正定数が、従来のPMMAファントムより最大7%大きくなることがわかった。
not registered
PNC TJ1603 97-003, 80 Pages, 1997/03
表記の研究は、原子力関連施設などで用いられている放射性ガスモニタ(以下「ガスモニタ」という。)の校正を容易にかつ高精度で行えるような方法・装置を開発し、測定精度などを検討・評価し、実用化を図ることを目的として昨年度から継続している委託研究である。ガスモニタの校正には、放射能強度を絶対測定する基準系と、ガスモニタを校正する校正系の二つのガスループを、サンプリング容器で介して結合した装置を用いる。校正系内の試料ガスの一部をサンプリング容器で基準系に分取し、基準系において長軸比例計数管内拡散法(DLPC法)を用いて測定した放射能強度を基準にしてガスモニタの校正を行う。本年度は、対数増幅器のような波高の抑制効果を持ち、分解時間が短く、かつ非常にシンプルな時定数変化型前置増幅器を開発して壁効果や低エネルギー損失を評価し、DLPC法を実用化できるようにした。またこれに基づいて、比例計数管を含む基準系に空気が入り込まない方法、被校正のガスモニタを含む校正系から基準系への試料の移行に伴う誤差を消去する方法を用いて通気型電離箱の校正を行い、その結果、得られた濃度換算係数の値は他の結果と極めてよい一致を示し、不確かさも99.7%の信頼率で1.5%以内に収まった。これにより本委託研究で検討したガスモニタの校正方法は、十分に小さい測定誤差でしかも簡便にガスモニタの校正が行うことができる非常に有効な方法であると言うことができる。
吉田 真; 大石 哲也; 本多 哲太郎*; 鳥居 建男*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 383(2.3), p.441 - 446, 1996/00
被引用回数:7 パーセンタイル:55.23(Instruments & Instrumentation)信頼性のある放射線防護計測を行うために必要な放射性ガス測定器の校正方法について検討を行った。校正の適した3種類の短半減期放射性希ガス(Ar、Xe、Xe)の作製法及び放射能濃度の絶対測定法について検討を行うとともにこれらの放射性ガスについてガスモニタの校正基準測定器として使用されている1.5l通気式電離箱の電離効率を精度良く決定した。また、作製した校正用ガスに含まれる不純物放射性ガスの影響を計算及び実験により評価し、これらのガスを用いた校正手法を確立した。
爪谷 章*; 源河 次雄; 森 千鶴夫*; D.F.G.Reher*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 339, p.377 - 380, 1994/00
被引用回数:5 パーセンタイル:53.36(Instruments & Instrumentation)Ir金属ワイヤ線源及び水溶液標準線源について光子の自己吸収を解析的に計算した。校正された電離箱の電離電流に対する自己吸収効果についても評価した。電離電流への自己吸収の寄与は非常に顕著で、本実験に用いた電離箱で金属ワイヤ線源を測定する場合、補正量は1.090.01となることがわかった。
吉田 真; Wu, Y.*; 大井 義弘; 千田 徹
Radioisotopes, 42(8), p.452 - 460, 1993/08
放射能の直接測定法に基づいた放射性ガスモニタの校正法を検討した。校正において長軸比例計数管内拡散法により放射能の標準を与えた。ガスモニタ中の放射性ガスの既知量を比例計数管内に分取することにより放射性ガスの放射能濃度を決定した。放射性ガス中の酸素が計数効率を低下させるため、校正における影響を実験的に評価した。その影響は大きくなく、容易に補正することができた。また、本方法により、1.5lの有効体積を有する通気型電離箱について放射性ガス濃度と電離電流との関係を求めた結果、他の報告とも良い一致が得られた。
吉田 真; 村上 博幸; 備後 一義
Journal of Nuclear Science and Technology, 30(4), p.333 - 338, 1993/04
被引用回数:1 パーセンタイル:18.76(Nuclear Science & Technology)皮フ汚染時の線量評価に用いる新しい校正用線源(線面状線源)の作製を検討した。この線源の作製には、これまで開発してきたイオン交換膜線源を応用した。Pm,Tl,Sr-Yの線放出核種を用いて線源を作製し、外挿電離箱により、皮フの受ける吸収線量率を決定した。線源作製法、線量率決定上の問題点、線源支技材による後方散乱の影響等について考察した。
長岡 鋭; 斎藤 公明; 森内 茂
JAERI-M 91-067, 25 Pages, 1991/05
環境線及び宇宙線による線量率の高精度測定を目的として、1気圧球形14l電離箱(窒素ガス封入)を整備した。電離箱壁による減衰、汚染などを詳細に考慮して電流-線量率換算係数を導出した。一方、既知の放射線場において校正実験を行うとともに、NaI(Tl)検出器を用いた同時比較測定を行い、導出した電流-線量率換算係数を用いて数%以内の精度での線量測定ができることを確認した。今後は環境線及び宇宙線線量率の高精度測定用としてこの電離箱を用いていく。
not registered
PNC TJ1500 91-003, 61 Pages, 1991/03
高速炉等の施設では中性子捕獲線等により高エネルギー線が存在する。これによる被曝線量の測定・評価を目的として、サーベイメータ、リエアモニタ及び個人被曝線量計の高エネルギー(6MeV)を含めたエネルギー特性を調査・検討した。高エネルギー線の照射にはJRR-4に設置されている16N-線照射装置を利用した。また、動燃、大洗工学センターにあるDCA周辺の線量を3"NaI(Tl)検出器を用いたG(E)関数法で測定し、照射線量から1cm線量当量への換算係数を評価した。
西谷 健夫; J.D.Strachan*
Japanese Journal of Applied Physics, 29(3), p.591 - 596, 1990/03
被引用回数:3 パーセンタイル:24.18(Physics, Applied)グリッド付He電離箱は1~2%のエネルギー分解能を有し、重水素プラズマのイオン温度測定に適している。ここでは、1987年に、TFTRにおいて、He電離箱により、中性子スペクトル測定を行った結果について報告する。OH放電では、約20ショット積算することにより、イオン温度が得られ、ドップラー分光、CX中性粒子測定等の結果と20%の測定誤差範囲内で一致したが、NBI放電では、パイルアップ効果によって、イオン温度は得られなかった。またOH放電においては、全中性子発生量のデータと組み合わせることにより、重水素比および有効電荷数を評価した。
村上 博幸; 備後 一義
保健物理, 22, p.31 - 38, 1987/00
線による外部被曝線量の評価は、吸収線量の計算値をもとにして行われているのが現状であり、各種測定器の校正もこの計算値をもとにして実施されている。しかしながら、この計算値は後方散乱や自己吸収等のない理想的線源に対するもので、現実の線源による照射場を必ずしも表わしていない。このため、新しく製作した外挿電離箱を用いて実際の線照射場における吸収線量率の直接測定を実施し、さらに吸収曲線による残留最大エネルギーの決定を行った。また照射場の一様性についても検討した。この結果、各種測定器の線に対する特性調査および校正が、精度よく実施できるようになった。
春山 保幸; 四本 圭一; 田中 隆一; 金沢 孝夫; 瀬口 忠男; 森田 洋右
EIM-85-159, p.63 - 72, 1985/00
高分子絶縁材料に対するCo-60 線と電子線の照射効果を比較するために、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコーンゴム、天然ゴム、フッ素ゴム、エチレン酢酸ビニル共重合体、ブテルゴムの各シート状試料について放射線照射し、それらの物理的、化学的変化を調べた。 線、電子線の線量評価は電離箱、CTA線量計を用いて行なった。 各高分子材料の照射効果は、ガス発生量、ゲル分率、体積膨潤比、および引張り試験による伸びと強度の測定により評価した。 以上の結果から、線と電子線の照射効果を比較した。